●エクストロイドCVTの基本メカニズム 変速機の中心はディスク(入力&出力ディスク)とパワーローラーから構成されます。エンジンの動力を受けた入力ディスクの回転は、パワーローラーから出力ディスクへと伝えられます。パワーローラーの傾きを連続的に変えることで、滑らかな無段変速を行うのがエクストロイドCVTです。さらに、入出力ディスクとパワーローラーの組合せを2個備えたダブルキャビティ方式の採用により、大トルクの伝達を可能にしています。

 
※CVTはContinuously Variable Transmission(無段変速機)の略です。

 

「エクストロイドCVT」とは、トラクションドライブ方式電子制御無段変速機のことで、ディスクとパワーローラーの組合せにより、駆動力を伝達する世界初のシステムです。強大なトルクも余裕をもって伝達できる、この革新的な「エクストロイドCVT」により、従来のCVT(無段変速機)では不可能な280PSターボエンジンへの無段変速機の搭載がはじめて可能になりました。「エクストロイドCVT」は無段階に変速するとともに、変速にも瞬時に反応。さらに、きめ細かな電子制御により、全域で変速ショックのまったくない究極の滑らかさ、アクセルぺダルの踏み込みに瞬時に応えるパワフルな走りを実現しています。6速マニュアル モードに切換えれば、スポーティな走りも思いのまま。「エクストロイド CVT-M6 デュアルマチック」の採用により、シフトノブに加え、ステアリングシフトスイッチでのシフトチェンジも可能です。しかも、ロックアップ 領域の拡大や、効率のよい変速により燃費も大幅に向上しています。日産の先進技術が、高級車の走りを、新次元へと進化させました。
 
1999年6月〜2001年5月まで掲載