走行性能・バッテリー

モーターとバッテリーというパワーユニットの特性を活かして、これまでのクルマとは異なる操縦安定性を実現すること。
そのために、e-NV200はリチウムイオンバッテリーを車体中央の床下に配置し、低い重心と優れた重量バランスを実現。
さらに車体剛性の向上によりボディの振動を抑制し、乗り心地も滑らかに。人だけでなく、荷物もやさしく運ぶことができる。

荷室の広さにこだわった、商用バン専用パッケージ。
リチウムイオンバッテリーの床下配置と小型化は、低重心による走りの安定感の向上だけでなく、荷室スペースの確保をも可能にします。
加えて、高電圧ユニットのモータールームへの統合や、パワープラグユニットの運転席下への配置なども実施し、ガソリン車のNV200バネット同等の荷室容積3500L*を実現。新たにバッテリーを大容量化しながらも、従来同等の荷室の広さを維持しています。

力強く、ストレスフリーな加速
モーターで走る電気自動車は、発進時から一気に最大トルクを発生。
しかも、モーターにはエンジンのような振動がなく、緻密なモーター制御ともあいまって加速フィールは驚くほど滑らか。
従来の商用車イメージを覆す加速感覚で、気持ちよく運転できます。

選べる4つの走行モード

ドライバーの意図や交通状況に合わせて、4種類の走行モードをセレクトできます。Dモードは、商用車に求められる走りの要件を満たしながら、「フル積載で30%以上の登坂能力」「ガソリン車より優れた0-100km/h加速」といった、電気自動車ならではの特性を実現。またガソリン車のLレンジのように、 強い減速度を発生させるBモードを設定。下り坂やカーブで、フットブレーキを踏む回数を抑え、重積載時でも安心して運転が行えます。航続距離を延長したいときは、ECOモードが便利です。  

回生量を増やし、低電費走行をサポート
新回生協調ブレーキシステムは、油圧式制御ブレーキの採用により、より多くの制動シーンで回生を可能とし、さらなる電費向上に貢献します。また自然なブレーキフィーリングを損なうことなく回生量（発電量）を増やすために「ペダルフィールシミュレーター」を搭載し、回生協調時でも従来のブレーキと同じペダルフィールを実現します。

積載時の安心感を高めるヒルスタートアシスト
ブレーキペダルを離した後の2秒間、車両を停止させることにより坂道でのずり下がりを防止。重積載時でも、坂道で安心して発進できます。                         

朝も夜も、心配無用の静粛性
発進から急な加速まで、あらゆる車速で、ガソリン車を凌駕する静かさを実現。アイドリング中も、エンジン音や振動がなく、EV固有のユニットが作動しているときも気にならない音や振動レベルに抑制。早朝や夜間でも、周囲への騒音を心配する必要がありません。

・リチウムイオンバッテリーは、EVの性能 ・ コスト ・ 居住性に大きく影響する基幹技術です。 
エネルギーを貯蔵するだけでなく、最高出力を決定して動力性能も左右します（下表参照）。

■リチウムイオンバッテリーの機能（ガソリンエンジン車との違い）