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Nissan

GT-R

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    空力

    GT-Rの空力は、空気抵抗、ダウンフォース、冷却性能という3つの要素を高次元でバランスさせることを目指している。とはいえ、これらを同時に向上させることは、並大抵のことではない。空気抵抗を抑えようとすれば、ダウンフォースが損なわれ、冷却性能を高めようとすれば、空気抵抗が犠牲になりやすいという、トレードオフの関係があるからだ。

    グリル&バンパー開口部を拡大し、冷却風量を最大化。

    2017年モデルは、エンジン出力の向上にともなって、さらなる冷却性能の向上が求められた。もちろん、優れた空気抵抗とダウンフォースを実現しながらである。そのために、新造形のフロントグリル&バンパーを採用し、従来の優れた空気抵抗とダウンフォースを維持しながら開口部を最大化。グリル上部裏面にまで及ぶ開口部が冷却風量を極限まで増加させている。さらに新採用のVモーショングリルには整流効果を持たせ、ラジエータへのさらなる空気の誘引を図っている。

    プレミアム・ミッドシップパッケージの空力。

    空気抵抗、ダウンフォース、冷却性能、そのどれかではなく、すべてをバランスさせるのがプレミアム・ミッドシップパッケージの空力である。
    例えばGT-Rの場合、エンジンルームに流入した冷却風は、センタートンネルを通ってリヤのトランスミッションへとスムースに流れる。
    また、フロントバンパーサイドの形状がホイールハウス側面に負圧の空気流を作り出し、エンジンルームの冷却風をホイールハウスから吸い出す。
    これによりエンジンルーム内は負圧となり、
    空気抵抗の増大やダウンフォースの低下をともなうことなく冷却風が確保できる。

    アンダーカバー下を流れる空気は加速され、ディフューザーによってダウンフォースを発生させる。ダウンフォースの性能を高めるためには、フロアをフラットにするのが理想だが、通常はエンジン下のフロアを塞いでしまうと、冷却風の排出ができなくなってしまう。GT-Rはプレミアム・ミッドシップパッケージを採用することにより、エンジンルームを抜けた空気の流れを、アンダーカバーの上のセンタートンネルへ通し、後部にあるトランスミッションを冷却する。これにより、優れたダウンフォースを発生させるフラットなフロアを実現した。2017年モデルでは、冷却性能をさらに高めながら、ダウンフォースと空気抵抗を高次元でバランスさせるため、SUPER GTマシンの空力テクノロジーのフィードバックに加え、シミュレーションや風洞・走行実験を徹底的に行った。

    冷却性能を高めながら、優れたダウンフォースを実現。

    フロントスポイラー下部には、フロア下の圧力低下を促し、かつ姿勢変化による影響を受けにくい形状を与え、ダウンフォースを安定化。またサイドシル前部の張り出しによってボディサイドの空気流を整流。負圧となっているフロア下への空気の引き込まれや、横風の流入も防ぐことができ、コーナリング中でも安定したダウンフォースが得られる。加えて、エンジンフードの剛性を強化することにより、高速時の変形にともなうダウンフォースの低下も抑制。ダウンフォースを発生させるリヤディフューザーには、チタン合金製マフラーを冷却するエアダクトを設け、冷却性能も向上させている。

    細部の形状の吟味により、従来の優れた空気抵抗も維持。

    今回は優れた空気抵抗を維持するため、細部にわたって形状の吟味を行った。例えば、Cピラー上部のわずかな渦流の発生を抑制し、後方への整流機能を向上。リヤバンパーサイドは、ボディサイドの空気流をリヤに回り込ませず剥離させる形状とし、渦流による空気抵抗を低減。これにより排気の流れを妨げることなく、排気熱をスムースに後ろへ逃がす効果も上げている。


    プレミアム・ミッドシップパッケージ

    Photo:GT-R Pure edition。ボディカラーはオーロラフレアブルーパール(2P)〈#RAY・スクラッチシールド〉(特別塗装色)。

    4つのタイヤに最大限のグリップ力を生み出すためにまずは、トランスアクスル方式の採用を決定。

    GT-Rの開発は、まずリヤタイヤに必要なグリップ力を決めることから始まった。そのために、リヤタイヤに大きな荷重が加わるようトランスミッションを後方に配置する、つまりトランスアクスル方式を選択した。トランスミッションは徹底的に扁平化し、重心位置を後車軸よりも低く設定。この重量とクルマの慣性力が、走りの要ともいうべきリヤタイヤのグリップ力を生み出す。

    前後の最適重量バランスと重心位置を決定。

    次は、限界域までニュートラルステアを保ち、ブレーキング時にも車両姿勢をフラットに保つために必要なフロントタイヤのグリップ力と荷重を割り出し、そのための前後の最適重量バランスと重心位置を決めた。

    エンジンの仕様と搭載位置を決定。

    最後に、重心位置を前車軸より後方に置くフロントミッドシップのために、前後長の短いV6エンジン+ツインターボという形式を選択。このエンジンの重量がフロントタイヤの強力なグリップ力の源となる。つまり目標の性能を実現するために、4輪にいかに荷重をかけるか、どれだけのグリップ力が必要かということをすべてに最優先した。

    世界初(日産特許)のパワートレイン配置「独立型トランスアクスル4WD」。

    さらに、エンジンとトランスミッションが生じる振動を互いに伝えないよう、カーボンコンポジット製のプロペラシャフトで動力のみを結ぶ独立型の設計を採用。


    パワートレイン

    「洗練された乗り味」も「速さ」も追求した、2017年モデルGT-R専用VR38DETTエンジン。

    街乗りも愉しい、2017年モデルGR6型デュアルクラッチトランスミッション。

    Photo:GT-R Pure edition。ボディカラーはバイブラントレッド(C)〈#A54・スクラッチシールド〉。プライバシーガラス〈リヤクォーター、リヤ〉はメーカーオプション。

    ※写真はイメージです

    高効率を追求することで、高出力と燃費性能を同時に向上する。
    このGT-Rフィロソフィーに従い、エンジンにさらなる進化のメスを入れた。
    2017年モデルでは、ブーストアップとともに、GT-R NISMOからのフィードバックである気筒別点火時期制御を導入。
    ブーストアップは、出力・トルクを向上させることができる一方で、ノッキングを発生させるため、点火時期を遅らせることにもなる。
    これは排気温度の上昇につながり、温度上昇を抑えるために燃料を多く噴射することとなり、
    結果として高負荷領域での燃費性能が悪化してしまう。
    そこで気筒別に点火時期を制御し、最適な点火時期とすることでノッキングの発生を抑えつつ、
    気筒ごとに異なっていた燃焼圧力をすべての気筒で
    最大化。燃費を損なうことなく、出力・トルクの向上を実現した。
    最高出力は419kW(570PS)、最大トルクは637N・m(65.0kgf・m)、
    燃費はJC08モードで8.8km/L(GT-R Premium editionを除く)へと向上。
    その結果、高速域での気持ちのよい伸びとともに、日常多用する追い越しシーンなどの中間加速もアップし、
    アクセルの“ツキ”やパワー感も向上。
    GT-Rが目指す「洗練された乗り味」と「速さ」にさらなる磨きをかけた。

    マルチパフォーマンスというコンセプトのもとに生まれたGT-Rのトランスミッションは、Mモード(パドルシフトによるマニュアルシフト)とAモード(自動変速)の両方が、簡単な切り換え操作により味わうことができる。さらに、セットアップスイッチにより「R」「NORMAL」「SAVE」の3つのモードを選択できる。
    「R」モードを選べば、世界最速レベルの変速スピードが可能となり、マニュアルシフトならではの楽しみを高める。
    「SAVE」モードを選べば、マイルドな変速となり、燃費性能や雪道での扱いやすさの向上も図れる。
    2017年モデルでは、緻密なトランスミッション制御により、街中での快適なドライビングフィールを追求。
    例えば、アクセルの踏み込みが浅い日常的な発進*で1速から2速へシフトアップする際、変速のタイミングをわずかに前倒し。
    1速、2速ともに半クラッチのうちに2速へ変速することにより、変速の滑らかさを向上。日常的に多用するシーンでの快適性が向上した。また、
    スポーツ走行時の変速スピードを犠牲にすることなく、街乗りでの静粛性を高め、加速中にアクセルを戻して加速をやめるような
    シーンについてもスムースさを追求した。高速走行だけでなく、日常の街乗りでもGT-Rの走りを愉しんでいただきたい。

    *アクセル開度20%を超える発進時は、ダイレクト感のある加速をお楽しみいただけます。

    エンジン

    GT-R専用VR38型ツインターボエンジン[NEW]

    GT-Rは専用開発の新世代3.8L V型6気筒、VR38型ツインターボを搭載。フロントミッドシップのプレミアム・ミッドシップパッケージに最適な軽量・コンパクトさ、高出力と燃費や環境対応の両立といった21世紀のスーパースポーツカーに求められる多くの要求を、高次元で実現したエンジンである。効率の向上による進化というポリシーのもと、パワーだけでなく、常に燃費性能も同時に向上させてきた。2017年モデルでは、ブーストアップと気筒別点火時期制御を導入。ブーストアップは、出力・トルクを向上させることができる一方で、ノッキングを発生させるため、点火時期を遅らせることにもなる。点火時期を遅らせると、排気温度の上昇につながるので、温度上昇を抑えるために燃料を多く噴射する必要が生じ、結果として高負荷領域での燃費性能が悪化してしまう。そこで気筒別に点火時期を制御し、最適な点火時期とすることでノッキングの発生を抑えつつ、気筒ごとに異なっていた燃焼圧力をすべての気筒で最大化。燃費を損なうことなく、出力・トルクの向上を実現した。最高出力は419kW(570PS)、最大トルクは637N・m(65.0kgf・m)、燃費はJC08モードで8.8km/L*1へと向上した。また、一基一基を熟練した職人が手組みした証として、エンジンにはアルミ製ネームプレートが装着されている。

    IHI製インテグレーテッドターボチャージャー

    V型エンジンの左右バンクそれぞれに、IHI製ターボチャージャーを搭載。エキゾーストマニホールドとターボチャージャーの一体化、吸排気容積の最適化、インタークーラーの大型化と冷却効率の向上、電子制御過給圧コントロールの高精度化、ターボチャージャーの過給デバイスに採用した特殊オリフィスなどにより、ターボのタイムラグを感じさせないトルクの立ち上がりを実現させている。

    クローズドデッキ+ラダーフレーム構造

    シリンダーブロックにはクローズドデッキ構造を採用。さらにクランクシャフトの支持剛性を大幅に高めるラダーフレーム構造を採用し、強大なトルクを余裕をもって受けとめる。また、軽量化のため、オイルパンやロッカーカバーにはマグネシウム合金を採用している。

    MOTUL製エンジンオイルをディーラーオプション設定

    膜圧保持性、極圧性の高い、高性能100%化学合成エンジンオイル「Mobil 1(0W-40)」を指定。さらに、サーキット走行頻度の高い人のために、NISMO共同開発のMOTUL製エンジンオイルもディーラーオプションとしてご用意した。

    インディペンデントインテーク&エキゾーストシステム

    ターボチャージャー、インタークーラー、キャタライザーなどを2個ずつ設け、左右バンクそれぞれに吸入空気量の増大と排気抵抗の低減をすることで、高出力と自然吸気エンジンを上回るほどのレスポンスの両立を実現している。

    チタン合金製マフラー(電子制御バルブ付)[NEW]

    軽量なチタン合金製マフラーを装備(GT-R Pure editionを除く)。排気音の反射率が高く、澄んだ気持ちのよいエキゾースト・サウンドを響かせる。また走り込むほどに美しい焼き色が現れる。

    サーモスタット付オイルクーラー&オイルポンプ

    オイルクーラーは空冷式とし、温度を常に最適に制御するため、サーモスタットを設置。サーキット走行など強い旋回Gがかかるような状況においてもエンジンオイルの潤滑を保つよう、ターボチャージャーのオイルはスカベンジポンプで強制的に吸引する。

    *1 GT-R Premium editionを除く。

    トランスミッション

    GR6型デュアルクラッチトランスミッション[NEW] 

    プレミアム・ミッドシップパッケージのために、4WDシステムおよびメカニカルLSDをトランスミッションと一体化し車両後方に搭載。Mモード(マニュアル変速)では、パドルシフト+ボルグワーナー製シックスプレートデュアルクラッチの直結制御+トリプルコーンシンクロナイザーがもたらす、ダイレクトで素早い変速レスポンスを実現した。2017年モデルでは、緻密なトランスミッション制御により、街中での快適なドライビングフィールを追求。例えば、アクセルの踏み込みが浅い日常的な発進*2で1速から2速へシフトアップする際、変速のタイミングをわずかに前倒し。1速、2速ともに半クラッチのうちに2速へ変速することにより、失速感を抑え、スムースな変速を実現している。また、スポーツ走行時の変速スピードを犠牲にすることなく、街乗りでの静粛性を高め、加速中にアクセルを戻して加速をやめるようなシーンについてもスムースさを追求した。

    GR6型デュアルクラッチトランスミッション断面図

    意のままの操作性にこだわったシフト[NEW] 

    ドライバーの意思と走行状況に応じて1~6速まで自動変速するアダプティブシフトコントロールを採用。直結されたデュアルクラッチにより、ドライバーの右足に即応し、駆動力を意のままにコントロールすることを可能としている。2017年モデルでは、パドルシフトをステアリングホイール固定タイプに変更し、人間工学により、操作力やストローク量、心地よいクリック感までも最適化している。加えて、パドルでシフト操作する際、これまでは「Mモードに切り替え」→「シフト」と2回のパドル操作が必要だったが、今回より「Mモードに切り替わると同時にシフト」となり、よりドライバーの感覚にタイムリーに対応できるようになった。さらに、これまで「Mモード」から「Aモード」への復帰はシフトレバー操作でのみ行えたが、アップ側パドルを長引き(約2秒間)することで「Aモード」への復帰が可能になった。

    ドライサンプ ルブリケーションシステム

    高旋回Gがかかる条件下においても、安定した潤滑を行えるよう、トランスミッションオイルをギヤへ直接噴射するドライサンプ ルブリケーションシステムを採用。信頼性の向上とともに、オイルレベルを下げることでフリクションを低減し、動力性能、燃費性能も向上させている。

    ATTESA E-TS

    4WDシステム ATTESA E-TSは、運転操作や車両挙動をダイレクトに判断するセンサーを備えた、ヨーモーメントコントロールを採用。ステアリングの操舵量を検知する舵角センサー、車両の旋回情報 を判断するヨーレートセンサー、Gセンサーなどからの情報を瞬時に分析し、ドライバーの思い描くコーナリングラインを予測しながら、実際の走りを理想に近づけるよう、きめ細かく前後トルク配分を制御。あらゆる路面で旋回ライントレース性と加速性を高次元で両立させている。

    *2 アクセル開度20%を超える発進時は、ダイレクト感のある加速をお楽しみいただけます。


    マルチパフォーマンス(雪上走破性)

    Photo:テスト車両(スタッドレスタイヤ装着車)。

    マルチパフォーマンスというGT-Rのコンセプトが、最も分かりやすいのは雪道におけるGT-Rであろう。
    辺りが白銀の世界に覆われたら、トランスミッションのセットアップスイッチを「SAVE」モードにして出掛けよう。
    コーナーでのGT-Rは、4輪のグリップ荷重変化を最少限に抑えられ、それぞれのタイヤがしっかりと雪道をグリップしていることを感じるはずだ。上下のストロークを充分に活かしたサスペンションチューニングは、路面から受ける力をより柔軟に吸収するため、外乱が抑えられ、安定感がいちだんと向上している。

    雪道で空力が効くGT-R。

    さらに速度が上がれば、ダウンフォースが効果的に働いてタイヤのグリップ力を助けてくれる。「雪道で空力が効く!」そんな体験をさせてくれるのは、GT-Rならではのものだろう。

    雪の坂道でもパワフルに発進。

    雪の坂道におけるGT-Rの発進も、特筆すべきものである。低重心のGT-Rは、坂道でもフロントに充分な荷重が加わるため、前輪のグリップ力を効果的に利用して発進することが可能なのだ。さらに、ヒルスタートアシストが直結4WD状態*にするとともに、トランスミッションの「SAVE」モードがエンジン出力のゆるやかな制御を行うため、後ずさりすることなく滑らかな発進をすることができる。また、VDC-Rのセットアップスイッチを「R」モードにすれば、スポーティなドライビングも楽しめる。

    *約20km/h以下。

    トランスミッション「SAVE」モード / VDC-R「R」モード

    トランスミッションのセットアップスイッチを「SAVE」モードにすると、エンジンは過剰な出力が抑えられるうえ、レスポンスがゆるやかになる。シフトチェンジもマイルドになるため、雪道のコントロールが楽になる。またVDC-Rのセットアップスイッチを「R」モードにすると、4WDの前後トルク配分を積極的に活かした協調制御により、高次元のコーナリングが可能に。さらに発進加速性も向上することができる。

    ヒルスタートアシスト

    VDC-Rで使用している加速度センサーにより、車両が坂道にいることを検出すると、ブレーキペダルから足を離しても最大2秒間ブレーキ液圧を保持。ブレーキペダルからアクセルペダルへの踏み替えによって発生する後退を防止し、坂道の多い市街地での発進や滑りやすい雪道での登坂発進なども容易に行うことができる。


    ボディ・足回り

    理想的なタイヤのグリップ力を得るために、ボディとサスペンションはどうあるべきか。その解答として、2017年モデルは、世界トップクラスを誇るボディ剛性をさらに向上させることにより、サスペンションのポテンシャルを最大限に引き出し、セッティングを最適化。タイヤの接地性を高め、スタビリティを大幅に向上している。

    路面追従性の高さによる、さまざまなメリット。

    まずは高いグリップ力が得られることによるコーナリングスピードの向上である。ロールを抑制し車体の挙動変動量を減少させることにより、心地よい乗り味はそのままに、速さや限界性能の高さに磨きがかかった。さらに、高速走行時の直進性が高まり、少々路面が荒れていても修正操舵を与える必要がほとんどない。つまり、より正確なハンドリングで、意のままに走ることができるわけだ。またタイヤがしっかり接地するということは、大径大容量ブレーキシステムによる優れた制動性能もまた、最大限に発揮できる、だからより安心して速く走れるということでもある。

    ボディ

    フロントのボディ剛性向上と前後の剛性バランスの最適化[NEW] 

    フロントウインドウフレームを強化することにより、フロントのボディ剛性を向上。加えて、フロントとリヤの変形量の差を抑えることにより、ボディの一体感がさらに高まった。その結果、ショックアブソーバーやスプリング、スタビライザーそれぞれのより突き詰めたセットアップが可能となり、路面追従性に優れ、靭やかで正確に動くサスペンションが実現した。

    マルチマテリアルボディ構造

    「カーボン・アルミダイキャスト・スチール」という3種の材料を組み合わせ、スーパースポーツカーの操縦安定性と、上質な乗り心地、本格SUVの駆動力をミドルクラスのボディ重量で実現する超高性能ボディ。リヤサスペンションメンバーの立体強度部材化、アルミダイキャスト製ドアインナーなどの採用により、衝突時の変形量を低減し衝突安全性を向上。また、フロントストラットハウジングのアルミダイキャスト化、フロントサスペンションメンバーのボディスタビライザーとしての使用、および結合効率の向上により高剛性かつ軽量なボディを実現している。2017年モデルでは、フロントウインドウフレームを強化することによりフロントの剛性を向上。フロントとリヤの変形量の差を抑え、ボディの一体感を向上させることで、気持ちのよいステアリングレスポンスや限界走行時の安定性をさらに高めている。

    リヤシート背後のアルミダイキャストメンバー

    アルミハニカム入りカーボンコンポジット製ストラットサポートバー

    エンジンルーム内の隔壁に、アルミハニカム入りカーボンコンポジット製ストラットサポートバーを採用。左右のストラットを強固に接合することで、サスペンション入力を俊敏に受け止め、運転操作に対する反応を向上させた。

    アルミハニカム入りカーボンコンポジット製ストラットサポートバー

    スーパーワイドビームヘッドランプ

    メインLEDロービーム、遠方用LEDロービーム、ワイドイリジウムLEDロービーム、大光量のLEDハイビームの4つのLEDランプで構成し、照射範囲を拡大。フォグランプ、コーナリングランプ領域までカバーしている。ハイビームも大光量LEDを採用している。LEDポジションランプによるランプシグネチャーは、稲妻の閃光をイメージしたスピード感あふれるデザインとした。

    スーパーワイドビームヘッドランプ

    アンチチッピング塗装+スクラッチシールド

    スーパースポーツカーにふさわしい美しい輝きと価値を永く維持し続けるために、GT-Rは画期的な「アンチチッピング塗装」を採用している。走行中に最も傷がつきやすいフロントグリル上部と、リヤフェンダーの前面にアンチチッピング塗装を施すことで、優れた耐チッピング性能を実現。高速走行時の小さな石跳ねなどからボディを守る。また、日常でのすりキズや引っかきキズ程度なら、時間とともに元の状態に復元するスクラッチシールドをアルティメイトメタルシルバー(4M)〈#KAB〉(特別塗装色)を除くボディカラーに採用。アンチチッピング塗装に加えることで、いつまでも美しい質感を維持することができる。


    ※スクラッチシールドはドアハンドル、ドアミラー、Aピラー、サイドシル、リヤスポイラーを除く、車体色塗装部位に塗布しております。

    LEDハイパーデイライト

    フロントバンパーサイドグリルと一体化したLEDハイパーデイライトを装備。大型反射面+高輝度白色LEDにより、コンパクトなサイズでも十分なアピール力を発揮する。


    ※LEDハイパーデイライト消灯を希望のお客さまに向け、ディーラーオプションでキャンセルスイッチを設定。

    リヤLEDフォグランプ(ディフューザー一体式)

    LEDランプを使用したリヤフォグランプを、リヤディフューザーに一体化。雨天時など、水しぶきの中でも後続車からの視認性を高めている。


    ※LEDランプのため自己発熱が少なく、降雪時は雪がレンズ面に積もったり、着雪することがあります。その際は、視認性が低下しますので、レンズ面から雪を払い落としてください。 

    ※リヤフォグランプは、霧・雨・雪などの悪天候時に使用してください。

    ※晴天時は後続車のドライバーを眩惑する恐れがあるため、使用しないでください。 

    ※スポーツ走行時は使用しないでください。サーキット走行の熱負荷の影響で破損する恐れがあります。

    サスペンション・ブレーキ・タイヤ

    「靭やかで安定感のある走り」に磨きをかけた新サスペンションチューニング[NEW] 

    これまでGT-Rは「意のままの走り」「意図しない動きをしない」を進化させてきた。前者はピッチングなどの上下の動きを抑え、車体をよりフラットに保てるようにすることで、後者は横方向の無駄な動きを徹底的に抑え込むことによってパフォーマンスを向上した。2017年モデルでは、世界トップクラスを誇るボディ剛性をさらに向上させることにより、ショックアブソーバー、スプリング、スタビライザーそれぞれのより突き詰めたセットアップが可能となり、タイヤの接地性に優れ、しなりの効いた正確に動くサスペンションが実現。意のままのトレーサビリティがさらに向上し、靭やかで安定感のある走りに磨きをかけた。

    フロントダブルウィッシュボーン式リヤマルチリンク式サスペンション

    フロントは、パイプ一体構造の高剛性メンバーに支持されたダブルウィッシュボーン式サスペンション。アライメントの高精度化を追求し、車体からの大入力を受けた際にもタイヤのポテンシャルを最大限に発揮する。スプリングはレーシングカー並みの精度管理を行った高精度スプリングを採用した。リヤマルチリンク式サスペンションには、燃料タンクのガード機能も持たせた立体型パイプフレーム一体型のメンバーを採用。6点マウントで剛性を高めている。さらにアルミ製アッパーリンクとロアリンクの一部にはピロボールを採用することで、大入力時のアライメント変化を最小限に抑え、タイヤからの接地感を確実にドライバーに伝達する。

    フロントダブルウィッシュボーン式サスペンション(左) リヤマルチリンク式サスペンション(右)

    Bilstein DampTronic

    セットアップスイッチによって、減衰力を選択できるモード設定型電子制御式のショックアブソーバーBilstein DampTronicを採用。減衰力の電子制御は、11種類の車両データから最適に行われ、オールラウンドな「NORMAL」モード、上質でラグジュアリーな乗り心地を生み出す「COMF」モード、スポーツドライビングを楽しむための「R」モードを選択することができ、各々に適した超高性能な走りを味わえる。

    Bilstein DampTronic

    高いグリップ力を生み出す高性能ランフラットタイヤ

    サーキットでのスポーツ走行まで想定したGT-Rのタイヤには、車重の数倍にもなる慣性荷重を支え、常に安定したグリップ力を発揮することが求められる。そこで構造上サイドウォールが厚く、高い負荷に耐えられるランフラットタイヤ、しかも前後20インチの超大径、大容量タイヤが選択された。一般にランフラットタイヤは乗り心地が硬いイメージもあるが、専用開発をしたGT-Rではランフラット性能を犠牲にすることなく、優れたたわみ特性を実現。剛性の高いボディと靭やかに動くサスペンションも相まって、快適な乗り味をもたらしている。さらに、スポーツ走行時の内圧の変化を抑制するため、窒素ガスを封入。経時抜けによる内圧低下も抑えられ、メンテナンス性も優れている。またブロックに補強部を設けることで横剛性を高め、ステアリングレスポンスの向上とロードノイズの低減を実現した。

    レイズ製アルミ鍛造ホイール(Y字スポークレイヤードブラックコート+切削光輝)[NEW] 

    5本のY字スポークを採用し、剛性とデザイン性をともに追求。ブラック塗装を施した後に、表面を切削し、さらにブラッククリアーコートを施す「レイヤードブラックコート+切削光輝」を採用し、凄みのあるダークな輝きで足元を演出。4層のクリアーコーティングを含む6層塗装は、切削塗装と併せてGT-R初採用(GT-R Pure edition、GT-R Black edition、GT-R Premium editionに標準装備)。

    レイズ製アルミ鍛造ホイール (Y字スポークレイヤードブラックコート+切削光輝)

    大径大容量ブレーキシステム

    日産がGT-Rの超高性能な走りのために開発したブレーキシステム。前輪はφ390mm、後輪はφ380mmの超大径ブレンボ製フルフローティングドリルドローターに加え、スチール系の高剛性パッドを開発。スポーツ走行でのハードな使用条件にも信頼できる高い制動性能と、繰り返しのブレーキングにも安定した耐フェード性能、そして高温時でも優れたコントロール性能を実現。キャリパーには高い剛性と軽量化を両立させ、強力な制動力を発揮するフロント対向6ポッド、リヤ対向4ポッドのブレンボ製アルミ製モノブロック( 一体構造)を採用している。またペダルタッチやリニアなブレーキのコントロール性を追求し、初期制動での踏み応えと操作性をいちだんと向上。パッドの改良により、ブレーキノイズの低減も実現し、走りの上質感も高めている。


    コックピット

    Photo:GT-R Premium edition。内装色はタン〈Z〉。プライバシーガラス〈リヤクォーター、リヤ〉、ファッショナブルインテリア(専用内装色:タン、前席・後席セミアニリン本革シート)+ナッパレザーインストパネル+本革巻ステアリング(タン)+ディンプル付本革巻シフトノブ(ブラック/タン)+ドアグリップ色(タン)、SRSサイドエアバッグ〈運転席・助手席〉&SRSカーテンエアバッグはメーカーオプション。※画面はハメ込み合成です。

    一新されたコックピットは、プレミアムと呼ぶにふさわしい質感の高さとともに、直感的な操作性を追求。スイッチ数の大幅な絞り込みや、パドルシフトのクリック感の最適化など、細部に至るまでヒューマン・マシン・インターフェースの思想が貫かれている。

    指先ひとつで、思いのままの走りを。

    VDC-R、ショックアブソーバー、トランスミッションのそれぞれに、3段階(「R」モード、「NORMAL」モード、各システム固有モード)のモード切り換えができる。さらに、シフトレバーのAモード(自動変速)、Mモード(マニュアル変速)の選択によって、スポーツ走行から雨や雪の高速道路、市街地までさまざまな条件に対応できる。

    セットアップスイッチ

    ■セットアップスイッチ モード一覧

      Rモード NORMALモード 各システム固有モード
    VDC-R 4WDの前後トルク配分を積極的に活かした協調制御により、高次元のコーナリングを可能にする。また、発進加速性も向上。 日常走行のほとんどのシーンをカバーするオールラウンドな制御を行う。 OFFモード
    ぬかるみや深雪でのスタック時、脱出を補助するために使用する緊急対応モード。
    サスペンション 減衰力を固定し、本来の高い剛性を活かして大荷重の走行に耐え、車体の動きを最少限に抑え込んだコーナリングを生み出す。 減衰力を電子制御により、常に最適にコントロールする、オールラウンドなモード。 COMFモード
    市街地やラフロードに適したモード。路面からの衝撃を和らげ、快適な乗り味を発揮する。
    トランスミッション 変速スピードが最速となり、GT-Rならではの小気味よいシフトが可能。 スムースな変速が行えるオールラウンドなモード。 SAVEモード
    過剰なエンジン出力を抑えることで燃費を向上。エンジンレスポンスがゆるやかになるため、雪道もスムースに走れる。

    その他のコックピット装備

    新デザインのコックピット[NEW] 

    コックピットを一新し、プレミアム・スーパースポーツにふさわしい質感の高さと、さらなるドライバビリティを実現した。ドライバーオリエンテッドな造形にこだわった空間は、水平基調の安定感あるデザインで、心地よい開放感や安心感をもたらす。いつも目に触れるインストルメントパネルには、高級本革として知られるナッパレザーを"一枚使い"することにより、コックピット全体に圧倒的な質感を醸し出している(GT-R Premium editionにメーカーオプション設定)。ナッパレザーはインストルメントパネル上面を継ぎ目なく張り込むため、熟練の職人が高度な技術を用いて厳選された一枚革で仕上げている。さらに手縫いのシートステッチをはじめ、随所に精緻なステッチが施され、細部にわたる仕立てのよさを印象づけている。また同時に、ヒューマン・マシン・インターフェースの思想のもと、直感操作によるクルマとの一体感を高め、意のままの操縦性を追求。パフォーマンス感とプレミアム感が高度に融合したGT-Rらしいコックピットが実現した。

    目的別コックピットエリア

    ヒューマン・マシン・インターフェースの思想が貫かれたコックピットには、オーナーがドライビングする際の動作に加え、助手席のパッセンジャーへのホスピタリティにも配慮し、4つのエリアに分けてデザインされている。クルマを始動させる時の一連の動作を安全かつスムースに行えるよう、ひとつのコンポーネントにまとめた「スタートエリア」。運転に集中するため、ステアリングから手を離すことなくセットアップスイッチの設定やパドルシフトの操作ができる「ドライバー操作系エリア」。ドアミラー、コンビメーター、センターディスプレイの水平配置や照明の明暗により視認性の向上を目指した「視認・情報エリア」。そして、ドアハンドルやアームレストなど、パッセンジャーのための高級感や包まれ感を演出した「助手席ホスピタリティエリア」である。シフトフィニッシャーの質感など、インテリアの隅々に至るまでクオリティにこだわった。

    マルチファンクションメーター

    機能的なグラフィックを採用した、8インチワイド液晶モニターのセンターディスプレイに、車両の状態やドライビングの履歴を表示するマルチファンクションメーター機能を搭載。例えばサーキット走行のような状況においては、ブースト圧やエンジン油温、エンジン油圧といったメカニカル情報を表示させ、確実に車両の状態を把握できる。ブレーキングやステアリング操作の情報を選べば、それにともなう減速Gや横Gの履歴を20秒間表示する。気持ちよく立ち上がったコーナーでいかにコントロールできていたか、あるいは逆にどれほど無駄な挙動があったのかが分かり、ドライビングテクニックの向上も図れる機能である。

    遮音・吸音対策[NEW]

    遮音仕様のフロントガラスに加え、室内のエンジン、トランスミッション、タイヤに近いエリアにも新たに遮音材・吸音材を配置し、プレミアム・スーパースポーツにふさわしい優れた静粛性を実現している。






    アクティブ・ノイズ・コントロール/アクティブ・サウンド・コントロール[NEW]

    エンジン回転数に同期して発生する不快なこもり音を、BOSE®サウンドシステムのドアスピーカーとウーファーから逆位相の制御音を出して低減するアクティブ・ノイズ・コントロールを採用。さらにドライバーがエンジンサウンドをより心地よく感じるよう音質をコントロールするアクティブ・サウンド・コントロールも新たに採用した(いずれもGT-R Pure editionを除く)。

    カーボン調コンビメーター

    噛み合ったギヤをモチーフにしたコンビメーター。タコメーターを中央に配し、右上に大型シフトインジケーターをレイアウト。サーキット走行時も高い瞬読性でドライバーをサポートする。アルミ削り出し調の立体的なメーターリング、骨太な書体、そしてカーボン調文字盤やクロームリング付ポインターにより、ドライビング中の視認性を高めると同時に、いちだんとスポーティな印象を醸し出している。

    コンビメーター

    フロントシート

    GT-Rのシートは運転席と助手席で、それぞれの目的に応じて専用デザインが行われている。運転席は、コーナリング時に腿のホールド感を高めるため、座面の中央部が盛りあがった形状。座面の長さやクッションストロークも、ドライビング時における腰のホールド感や疲労の軽減を重視して設計デザインした。助手席は乗り心地を重視し、柔らかいクッション材を採用。形状もよりリラックスした姿勢で乗れるデザインとした。2017年モデルでは、上半身を点ではなく面で支える上質な座り心地のシート構造を、助手席だけでなく新たに運転席にも採用している。また、GT-R Black editionとGT-R Track edition engineered by nismoには、GT-R Pure editionのシートの基本骨格を用いながら、RECAROのデザインと本革の質感を表現したシートを採用した。ハードなスポーツドライビングから街中まで、GT-Rならではのスポーティさを実感させてくれるシートである。GT-R Black edition、GT-R Premium edition、GT-R Track edition engineered by nismoはシートヒーターも標準装備。

    助手席シート

    エキゾースト・サウンド・コントロール[NEW]

    エンジン始動から低回転走行時まで、排気音量を低減することができるエキゾースト・サウンド・コントロールを新たに採用(GT-R Pure editionを除く)。静かな場所や時間帯でも、周囲に配慮して走り出すことができる。

    ※走行中には同スイッチを押しても排気音量は変わりません。

    エキゾースト・サウンド・コントロールスイッチ(左)

    フラットブレード高剛性ワイパー

    アウトバーンでの雨天超高速走行を想定して、開発されたワイパー。浮き上がり防止や作動の確実性を追求し続けた、空気抵抗低減タイプのフラットブレードワイパーである。

    フラットブレード、空気抵抗低減タイプワイパー

    “会話”するたびに、GT-Rとひとつになっていく。

    画面はハメ込み合成です。

    液晶モニターに車両のコンディションやドライビングの履歴を表示するマルチファンクションメーターを採用。例えばスポーツ走行では、ブースト圧やエンジン油温といったメカニカル情報を表示させ、確実に車両のコンディションを把握できる。ブレーキングやステアリング操作の情報を選べば、それにともなう減速Gや横Gの履歴を20秒間表示。コーナーでいかにコントロールできていたかが分かり、ドライビングテクニックも磨かれる。2017年モデルでは、8インチの大画面化に加え、手元で操作が行えるマルチファンクションスイッチを採用するなど、ヒューマン・マシン・インターフェースも追求している。

    さまざまな情報の中から、その時々の走行状況に応じて、ドライバーが必要な情報を選択し、カスタマイズして表示させることができる。写真の表示は、左:ブースト圧、エンジン油温、エンジン油圧の3画面表示。右:エンジン水温、エンジン油温、エンジン油圧、フロントトルク配分率、トランスミッション油温、トランスミッション油圧の6画面表示。

    表示可能な情報

    水温、油温、油圧など車両のメカニカル情報/アクセル、ブレーキ、ステアリング操作と車両の前後左右G履歴/所要時間表示など。

      

    こちらに掲載のGT-Rの生産は終了させて頂きました。2016/7から2017/11まで掲載
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