美:the appealing appearance
風と磨いた新しい造形美。
命が宿る細部の陰影は、まさに彫刻。
“いい景色”がある美しい日本。
Photo:370GT。ボディカラーはディープブロンズ(TPM)〈#KAT・スクラッチシールド〉(特別塗装色)。セーフティシールドパッケージはメーカーオプション。
Photo:370GT。ボディカラーはディープブロンズ(TPM)〈#KAT・スクラッチシールド〉(特別塗装色)。
このクルマの魅力
すべての瞬間が心地よい
美 the appealing appearance
「たとえば世に言う黄金比。バランスの美しさとは、理屈ではなく感性に訴えます。クルマも同じですね。」ボンネットが長く、キャビンがコンパクトなFRプロポーションのセダンは、サイドスタイルが美しいクルマの典型。フーガは、セダン本来のバランスのよさを生かしながら、フロントピラーの出発点をより後方に置くなど、普遍性の中に現代的な洗練を加えています。さらに、車両の重心点近くに人間の中心点を置くことで乗り心地をよくしたり、見えない風の流れもデザインすることで空気抵抗を低減。機能美も備えたプロポーションに、きっと惹かれるはずです。
「ボディ面の滑らかさは、職人の指先加減で変わってくる。金型の製作というのは実に奥が深いんです。」一枚の鉄板をクルマのボディにするプレス工程に必要な金型。特に複雑な面構成をしたフーガのアルミ製ドアパネルの場合、そのデザインを再現するためには、従来の高精度加工機での微細加工に加えて、名工の技能と感性による手仕上げが必要でした。クルマとしての美しさの深み。それは、ボディプロポーションの良さに加えて、面構成の細部の陰影が命を吹き込みます。そこにある美意識は、まさに彫刻の世界そのものです。
「もし、日本人が共通して美しいと感じる色があるとすれば、ともに暮らしてきた身の回りの品の色かもしれない。」陶芸の世界では、うまく焼き上がった器のことを”いい景色“と形容することがあります。良質の釉薬だけがもたらす織部焼のとろっとした質感や、時を経て下地の朱色が透けた黒漆器のような透明感を表現するといった、これまでの固定観念にとらわれない車体色作りのために、顔料の選定や配合に手間と時間をかけました。色を趣という価値に昇華させ、共感できる美しい日本で、フーガは車体色に”いい景色“への思いを込めています。