|
走 the pleasure in driving
「クルマの中で文字を上手に書くのは、かなり大変。後席の乗り心地のために、何度もペンを握りました。」後席の乗員はドライバーに比べて車酔いしやすいと言われますが、無意識に頭が揺らされることがその原因のひとつ。私たちは頭の位置を安定させ、走行中でも文字がきちんと書ける後席を目標にリヤサスペンション・ショックアブソーバーを新設計。低反発ウレタンを後席シート座面に新採用するとともに、徹底したチューニングを施しました。特筆すべきは、低反発ウレタンを10ミリ厚くしたVIPグレード。執務室としても使えるような快適な乗り心地を実現しています。
走 the pleasure in driving
「まずは高級車らしく静かで会話しやすい室内は当たり前。その上で、いやな音を徹底的に消すにはどうすればいいか。」クルマの音作りとはまず、吸音材・遮音材であらゆる音圧を下げることからはじまります。それでも消えにくいのが、エンジン内の爆発に起因するノイズ。この耳障りなエンジンのこもり音をいかに無くすかが課題でした。フーガが搭載するアクティブ・ノイズ・コントロールは、こもり音と逆位相の音をスピーカーから出しながら、波で波を相殺。音同士を打ち消し合わせることで、静寂な室内を作ることに成功しています。
走 the pleasure in driving
「耳たぶを触れ、と言われて、迷いなく触れますよね。これは脳が体の各部の場所を把握しているからなんです。」この現象を科学的に分析してみると、人間は体に近い場所なら数回の学習で、目視なく触れられるようになることが分かりました。フーガの場合、ステアリングから200ミリ以内がその場所。私たちはイージーアクセスゾーンと名付け、ハザードスイッチなどの重要なスイッチを配置。操作性をさらに高めるため、形状にも個性を持たせて新設計しています。これにより運転中も的確なブラインドタッチが可能となりました。
走 the pleasure in driving
「出来の良さに謙遜はしません。見やすいメーターとは何か、時間をかけて、とことん追求したつもりですから。」運転中に瞬時に読めるメーターの必須条件とは、大きな文字と少ない視線移動を両立すること。そのためにエアバッグが収まるホーンパッドの形状を限界まで削り、ステアリングの内側からのぞける最大の直径とした速度計・回転計を配置。世界最大の真円120ミリのメーターに、大きな数字をレタリングしています。また、それぞれのメーターを10度ほど内側に向けることで、目線と垂直に配置。視線の移動を軽減し、瞬読を極めています。
*2009年11月現在(社内調べ)
走 the pleasure in driving
「5年もかけて開発してきた技術ですから。踏んだ感じとか、違和感のない操作性とか、簡単に真似はできないでしょうね。」低燃費運転するために大事なのはアクセルワーク。その踏みすぎを教えてくれる仕組みを作れないものか、私たちは取り組みました。エンジンには必ず燃費のよい領域があり、その部分を使い続けて走ることで、燃料消費はグンと押さえられます。その燃費のよい領域を越える踏み方をしたときに、ペダルの踏みごたえを変化させることで、ドライバーに低燃費運転の意識を伝達。コミュニケーションを深め、エコドライブを支えます。
快 the supreme moment
「アームレストは、普段は肘でやわらかさを感じる部分ですが、最初は指で撫でて、肌ざわりの良さに驚いていただきたいです。」私たちが室内素材に求めた性能、それは総じて”心地よさ“でした。本革に代表される天然素材はもちろん、耐久性などが必要な部位の機能素材の質感にもこだわりました。今回採用したソフィレスは、「素材表面の凹凸間隔が指紋の間隔に近いほど、人は心地よく感じる」といった人を科学した研究のもとに生まれた画期的な素材。これらをアームレストをはじめ人の肌に触れやすい部位に使用し、本来的な”心地よさ“を徹底したのが、フーガのインテリアです。