余裕あふれる高速クルージングはGT-Rだけの楽しみ。

Photo：北米仕様。

GT：グランドツーリングとひとくちに言っても、GT-Rの場合それは単に遠くへゆったりと旅するという意味ではない。
「アウトバーンを300km/hで走りながらパッセンジャーと安心して会話が楽しめる」。
それが、GT-Rの目指したグランドツーリング性能であり、言い換えれば超高速での絶大なスタビリティが生む走りの安心感である。
そして、そのグランドツーリング性能を進化させ続けることは、GT-Rにとって常に大きな課題だと私たちは捉えている。
2014年モデルでは、それまでサスペンションのセットアップスイッチで「NORMAL」モードを前提としていた超高速領域でのスタビリティを、乗り心地を重視した「COMFORT」モードで可能にするまでに進化させた。
トレーサビリティのさらなる向上を目指した2015年モデルでは、例えばワイドタイヤが進路を乱しやすい轍のあるハイウェイでも、より安定した直進安定性を保つことを目指した。
ドライバーが意図しない左右の動きを抑え込むことで、ステアリングの微修正が格段に減少した。
メカニカルノイズやタイヤが発生するロードノイズの低減、吸音材の改良によって、静粛性もさらに向上させている。
プレミアム・ミッドシップパッケージが生み出す強力なダウンフォースと、4輪にしっかりと荷重が掛かる独立型トランスアクスル4WDのトラクション。
その余裕あふれる高速クルージングはGT-Rだけの楽しみとして、300km/hのアウトバーンならずとも、日常シーンの中でいつでも味わえる。