GT-Rを造り上げる技術には、日本が永い歴史の中で育み続けてきた匠の心がある。

匠とは、人を想うことである。
使う人の顔を、心を、暮らしまで、何十年も先まで想うことである。
そして、その道を極め尽くすことである。
GT-Rを造り上げる技術には、日本が永い歴史の中で育み続けてきた匠の心がある。

例えば、GT-Rのエンジンとトランスミッションは、F1と同じように、工場内にある塵や埃のない専用のクリーンルームで、一人の匠によって一基一基組み立てられる。
人間の技は熟練を増すほどに精度が上がり、性能までも進化させる。
また、インテークマニホールドとシリンダーヘッドの厳密な合わせを行うことで吸入効率を大幅に高めている。
カムシャフトのカムとバルブヘッドとのクリアランスも、ひとつひとつ厚さ数ミクロンの板を手作業で挿入し、精密に測定する。
職人の指先の感覚は、どんな機械より精密なセンサーを持っているからだ。
エンジンに装着されたネームプレートは、日産の職人達が匠の技を注いだ証であり、誇りでもある。

GT-Rの開発ドライバーは、日産の中でも最高峰の運転ランクと分析能力を持つ者だけが担当している。
彼らの評価はお客さまの評価の代弁であり、絶対的な判断基準とされている。
GT-Rは、2014年モデルにおいて、劇的とも言える進化を果たした。
しかし、GT-Rの進化に休みはない。
そして進化すればするほど、開発ドライバーの要求もさらなる高みを求めてシビアになる。
目には見えない、しかし大きな進化を果たした2015年モデルの走りに触れた時、あなたは彼らの存在の大きさに気づくに違いない。

精度という名の技術が生み出す高性能がある。GT-Rのボディの進化とは、精度追求の地道な積み重ねの結果と言える。数百もの車体パネルの結合体であるボディは、すべてが均質にできるわけではない。そしてGT-Rのような超高性能車では、0.1mm以下の誤差が、如実に走りに表れてしまう。だからこそ、GT-Rはロボットなどの先進的な生産技術だけでなく、工場における人の技術、経験の積み重ねが生む匠の技を重視し、徹底したこだわりで精度を高めてきた。人の技による精度という名の技術が生み出す高性能。その価値を、あなた自身で体感していただきたい。

お客さまがショールームでクルマに触れた瞬間に抱かれる大きな期待。
おクルマをお求めいただいたあとにも変わることのない信頼感。
このふたつの思いを、私たち日産は大切にしています。
お客さまのカーライフ全体を通じて、すべてのシーンで、高い品質をいつも、いつまでもご提供していくために、私たちは活動を続けています。